健康で楽しい人生を過ごすヒントを共有するブログ

食洗機のすすめ

f:id:Kanazawadoctor:20180505211526j:plain

何の話か

今回は、昨年自宅に食洗機を導入しましたが、それが良かったということを書いてみようと思います。

といっても、周囲に聞いてみると、最近では家を建てたり、新しいアパート・マンションに入居すると最初から備え付けてあることが多いようで、現実には導入を悩んでいる人は少ないかもしれないですね。

一方で、私は地方在住で転勤することが多いのですが、そもそも食洗機がついているような新築の物件がないという状況も結構あります。そのようなひとはこれまで食洗機を導入したことがないかもしれません。

また、最近は食洗機をすすめたものの家族の反対にあい、導入していない友人がいたので、なぜ導入したほうが良いのかを改めて考えてみようと思います。

もともとは食洗機導入に反対だった

さて、上記の話しぶりですと、私が最初から食洗機大好きおじさんだったような印象がありますが、そうではありませんでした。

むしろ私は導入の反対勢力であり、そのために我が家への食洗機導入が遅れていました。

私の反対理由としては

  • 食洗機が高い
  • 狭い家におけるもんか
  • 手で洗うのは別に苦じゃない
  • 手で洗っても時間はあまり変わらない
  • 水をかけるくらいじゃきれいにならんだろう

というものでした。私は普段からよく皿を洗う人だったんですね。

妻の言い分

食洗機を導入したい妻の言い分はこうでした。

  • 子どもを育てながら共働きになると忙しいので少しでも家事につかう時間を減らしたい
  • 確かに君は皿をよく洗うが、毎回きっちりではない
  • 私は皿洗いが好きではない

まぁ、このような言い分を聞いても私としては「うーん、高いお金を出して買うほどの理由かなぁ」とずっとのらりくらりでした。

結局、議論は平行線のまま、「私:積極的に欲しくはないが、あっても困ることはない」「妻:積極的に欲しい」→であれば買ってよ、となりました。

食洗機は偉大だった

結論から書くと「食洗機は偉大だった」となります。私は間違っていました。

私が想像できてなくて、一番食洗機を導入して良かった点は、

食器を洗う心理的なハードルが異常に下がる

ということでした。

確かにこれまで食器洗いに対してさほど抵抗意識はなかったものの、疲れて帰ってきた日や、朝や昼の食器がたまった夕方、使った皿が多い日などは、皿を洗う前に、さてひと仕事するかと若干の気合が必要でした。そして気合が足りず翌日にもちこすことがたまにありました。

しかし食洗機があると、食器を下げたついでに、スポンジで大きい汚れをサッと水で流して食洗機に入れるだけなので、洗うことを「ひと仕事」と認識することもなく終えることができます。

ひと仕事と認識することもない作業は、一日に何回やっても苦にならないため、朝昼晩と一切食器を貯めることなくこまめに洗うことができるようになりました。

手で毎食ごとにきっちり洗い続けることは、意外とできなくないでしょうか?無意識でも食器を洗うことは、ストレスになっている可能性があります。

また、子育てを始めると、子供用の食器やエプロン*1を毎日ひたすら大量に洗う必要がありますが、この心理の差は想像以上に大きいと思います。

また、私は皿を洗うのはいいとして、洗った皿を布巾でふく作業が嫌いでした。食洗機は乾燥もしてくれるのでこの作業がなくなったのも良かったです。

使用実感

私が導入前に抱いていた疑問についての簡単に回答です。

①食洗機は高いか?

→後述しますが、7万弱の投資になります。これが高いかはひとによりますが、個人的には10年使う気持ちなので年7000円でこのパフォーマンスなら安いか、と思います。

②狭い家におけるのか?

→うちはキッチンの狭い賃貸ですが、シンクと冷蔵庫の隙間に置けました。Panasonicの製品は、購入前にスマホを用いた設置シュミレーションも可能なので試してみてください。

③手で洗うのは苦じゃない、洗う時間は変わらない

→そのとおりですが、食器を洗う心理的ハードルが下がることで食器洗いはほとんど家事ではなくなります。毎日やる家事ですので、その気持ちの差は大きいです。

④水をかけるくらいじゃきれいにならないのでは

→最近の食洗機の性能は高くなっていました。大きな汚れだけ事前にとっておけば、きちんときれいになります。

⑤デメリットは?

→なかなか稼働している間うるさいことです。通常モードでまわせば、稼働時間は1時間程度なのですが、その間テレビの声などよく聞こえません。もちろんある程度理解できますが、私は細かい音まで聞きたい派なので、食洗機がうごいている間はみたい番組や映画はみれません。(妻は気にならないといっていましたが・・・)

なので、夜は寝る前に「4時間後洗浄モード」にして夜中に動かしています。なぜかタイマーが4時間後しかないのも不便ではあります。最近のは自由に設定できるんでしょうか・・。

導入環境

最後に、導入するにあたっての環境について。調べてみると食洗機の世界ではPanasonicが覇権を握っているようでした。うちに導入したのは↓で、大きさのバリエーションについては実際の店舗に行って確認しました。値段は7万円弱だったと思います。意外と小さいので、小さい賃貸でも置けると思います。

panasonic.jp

その他自宅で確認する点は、「周囲にアースがあるか」、「分岐水栓が必要か」、「おけるスペースはあるのか」の3点です。

分岐水栓は耳慣れないと思いますが、普通に水を出す水栓に分岐がなければ食洗機に水をおくるルートがないので分岐がない人はつくりましょう、ということです。自分がこれが必要かはメーカーのホームページで確認できるので確認しましょう。

うちは分岐水栓が必要でしたが、自分で取り寄せて自分で取り付けました。電気屋さんに頼むと1万円すると言われましたが、全部自分でやれば1000円でいけます(ただしモンキーレンチなどない人は買う必要あり)。日本語が読めれば初心者でも簡単です。

置くスペースについては、なければシンクの横に↓を置けば丁度食洗機が乗ります。この製品は現在売り切れのようですが、サイズを参考にしてください。我が家はこれに乗せてます。

item.rakuten.co.jp

まとめ

・食洗機は設置が想像以上に簡単で、賃貸でも置けます。

・値段はするが、使用満足度は高く、メリットは大きい。

・特に共働き、子持ちは必須。

 

 

*1:我が家では食洗機で洗える製品を採用。

「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」を実践する

f:id:Kanazawadoctor:20180505211824j:plain

 

巷で話題になっている2018年4月13日発売の津川友介医師著「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」を読みました。

 

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

 

 

 

これまでの食事に関するエビデンスがわかりやすくまとめてあり、思考の整理に役立ちました。内容に斬新な点はありませんが、人間が昔からとってきた食事に関して一発逆転できるようなうまい話はないということで、誠実であるとすると必然的にこのような話になるのでしょう。

納得のいく内容でしたので、読んで終わりにするのではなく普段どのように実生活で気をつけたら良いかを自分用にまとめることにしました。というわけで下記はこの本のサマリーではなく実生活に取り入れるために加工された情報です。詳細は本書を購入してご確認ください。

 

普段気をつけること

本書の良いところのひとつは、それぞれどのような観点で健康に良いとしているかを明示してあることです。つまり、ひとはみな「身体にいいもの」を食べたい、と思って色々検索したり買ったりしているわけですが、「身体にいいもの」とはなんであるか考えたことがある人は少ないと思います。

みんなが食べたい「身体にいいもの」を整理すると以下の3つになります。

  1. 食べると体調がよく感じるもの
  2. 将来の死亡率、QOLが高くなると期待されるもの
  3. 体重が減る(増えない)もの

この点をおさえておかないと、2.を希望している人が延々とビタミンなどのサプリを購入してお金を払っても、サプリに期待できるのは1.だけでしょうから、期待と効果が見合っていない投資をしていることになります。自分がどの点について投資を行っているのか意識したほうがいいです。

本書は2.をカバーしている本なのですが、幸いなことに、2.と3.の食事はほぼ重なるようです。2.、3.を実践して体調がすっきりしない方がその後、1.の道に踏み入れるのがいいかもしれません。

具体的には、下記のような「健康に良い食品」を取り入れて「健康に悪い食品」を減らすようにします。それぞれどのような利点、欠点があるかを抜粋しました。

我が家では、食材の購入をする際に次回から下記の点に気をつけてみます、どのような食卓になるのでしょうか。また記事にするかもしれません。

健康に良い食品

死亡リスク12%↓(1日60gまで効果的)、心筋梗塞↓(1日85-170g)、がんリスク↓(乳がん、大腸がん、肺がん)

  • 野菜・果物(じゃがいも以外)

死亡率↓(各400g単位まで効果的)、心筋梗塞脳卒中↓、糖尿病↓、がんの予防効果なし

  • 茶色い炭水化物(玄米、そば、全粒粉)

 心筋梗塞脳卒中↓、糖尿病↓、がんの予防効果なし

  • オリーブオイル
  • ナッツ類

(地中海食として)脳卒中心筋梗塞のリスク↓、がん(特に大腸がん)↓、糖尿病↓

健康に悪い食品
  • 赤い肉(牛肉、豚肉、加工肉、鶏肉はよい)

全死亡率↑、脳卒中心筋梗塞↑、がんリスク↑(大腸がん)

  • 白い炭水化物

糖尿病↑

死亡率や疾患リスクを上げるという明確なエビデンスなし。総合的にみて保留が望ましい(著者)

  • 乳製品

    1日1-2単位が上限。牛乳だとコップ1-2杯、ヨーグルトだと170-450g

    とりすぎは前立腺がん、卵巣がん

1週間に6個未満。心不全↑、糖尿病↑

 

 余談

食事については、学生時代に一人暮らしを行った6年間、ろくなものを食べていなかった自信があります。慢性的に身体が怠く、やる気もなかなかわいてこなかったのは自覚していました。今思い返せば睡眠時間の不足とバランスの良い食事が出来ていなかったことがはっきりとした原因ですが、当時は勉強、部活、バイトと時間もお金もなかったので負のサイクルを脱する余裕がありませんでした。

大学を卒業し、研修医になっても時間もお金も対して変わらなかったですが、プロとして働くからにはパフォーマンスが低くてはいけないだろうと思ってそのサイクルをまずは食生活の改善から行おう、と発起しました。

 

ところが、健康的な食事について考えてみるとほとんど何も知らない自分に気が付きました。日本では一般的に栄養・食事に関して相談にのるのは医師や栄養士と考えられていると思いますが、実は医師にはほとんど食事についてエビデンスに基づいてアドバイスが出来るようなひとはいません。(私の知る範囲では)日本の医学部は病気の方々の病態・診断に教育の重点を置いていますが、病気でない方々がどうしたらより元気で健康な状態を維持出来るかについてはほとんど触れていないのです。

 

仕方がなく、書店やWEBで検索してみるも、どうも胡散臭い情報しか出てこず、とても実践してみる気にはならないものばかりでした。医師がすすめる、どうとかという本も、「シリコンバレー式」何とかという本も、結局は経験に基づく話であったり、マウスや試験管内で起こっている話を、妄想で人間にも当てはめて「だから健康的」といっているに過ぎないものばかりでした。そしてこれらはエビデンスという観点からいうと信頼性の低いものです。

 

結局は、厚生労働省のHP(「食事バランスガイド」について|厚生労働省

)を参照するのが一番良さそうだ、ということに落ち着きましたが、色々サプリメントを買ったり本を買ったり、金銭的にも時間的にも回り道をしました。また本書によると色んな業界が各省庁にロビイングしているためそれすらも歪められた情報である可能性があるとのことでした。

食事に関して知識を得たい方はまずこの本を買ってみると無駄な努力をしないで済むと思います。コラムに著者がおすすめする信頼できる情報源へのアクセス方法が書いてありましたので今後自分でも情報をとりにいけるようになると思います。