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繁忙期に引越しの見積りををしたら約66万円だった。

先日、初めて引越しを業者(引っ越しのサ○○)を頼むことにしたらかなりひどかった&興味深かったので、その時の話を残しておく。

はじめての引っ越し業者

事前のイメージとしては電話で引越し先との距離、部屋の大きさ、家電のとりつけの希望があるかなどのパラメータを伝えると自動的に、これくらいですね、といわれて、じゃお願いします、って感じかと思っていた。

実際に電話をかけてみると、各社、見積もりのために訪問日を決めて見に行かせてほしいといわれた。30分から1時間程度で済むとのこと。荷物の量とか直接みてトラックの数など決めるのでそれもそうかと納得。まずはネットで評判が良かったし、聞いたことのあったサ社に頼むことに。

当日

当日、資料とパソコンをもったおじさんが自宅にきた。雰囲気は悪くなく、リビングで自社の資料を広げて業界での規模や質の担保などの話をされた。

次に、一緒に各部屋を見て回り、大型家電の数や取り付けの希望があるか、机や本棚の数なんかを書き留めている風だった。

その後またリビングに戻り、パソコンで見積額を算出しだした。途中には、希望日のトラックがあるかの確認や道路幅など本部らしきところに電話して「残り1台ですか、そこをなんとか」など言っていた。

見積もりが終わると「あまりに高くてびっくりすると思うんですが、繁忙期なんで。一回みてもらえますか」といって画面を見せてきた。そこには66万と書いてあった。ちなみに自分の希望日はいわゆる繁忙期で、3LDK、距離は50-100km。

引っ越しに66万も出すつもりはないことをいうと、「正直なところ、いくらなら大丈夫と思っていました。」といわれたので適当に「50万くらいですかね」、といったところ「わかりました」といってまた本部に連絡を取り始めた。道の幅がどうこうとか別のトラックを使ったらどうなる、とか話していたよう。

そしたらなんとか本当はかかるサービスを当社で負担してこれくらいになるんですがどうでしょう、と見せてきた。約47万。

この時点で内心ここで契約することはないなと思っていたので、一旦考えますといって帰ってもらった。トラックがすぐに埋まってしまうので今日中に回答をくださいとのこと。

振り返ると

もともと引っ越しのイメージはパラメータに応じてシステマティックに値段が決まってさっさと決まるものだと思っていたので、実際にはこのような見積もりという名の営業が行われるのだと知って、ちょっとした社会勉強にはなった。

しょーもない簡単にわかるような営業のテクニック、自分の利益しか考えていない発言など質の低い営業マンだったので色々思ったところを振り返ってみる。

  • この会社は、1月の早期の段階で3月の引越し予約をしようと電話をすると、2月13日からしか出来ないとのことだった。これは他社の予約が埋まって他に選択肢がない客を繁忙期のターゲットとして絞り込むための措置だったのだろう。
  • 会社から引っ越し補助がでるのかを聞いてきた。そのときは単なる雑談として流していたが、これは出ることがわかれば更に見積額を増額しようとする魂胆だったのだろう。
  • 高い金額をまず提示して色々理由をつけて値段を下げる。これは営業の常套手段だが、この営業マンは最初にいくら出せるか聞いてきてきっちりそこに合わせてくるというわかりやすい感じだった。
  • 頻繁に電話をして値段交渉を本部として、なんかやっている感、残りトラック1台というギリギリの条件を演出することで、すぐに契約しなければ次はないかも感をだされた。
  • 非常に短い期限を設定してきた。これは心理的切迫感をだして正常な判断をしにくくさせるテクニック。この場合は、他社との見積もり比較をさせないという意味合いもあっただろう。
  • おいていった見積書をみると最初の人件費(2人)が往復で25万×2となっていた。47万になったものをみるとただ特別割引19万とかになっているだけだった。しかも値引きしたんだからということで結局箱詰めを自分でやらなきゃだったり、不要品の処分をしてくれなかったりと会社にとって手間のかからないコースに変えられた。50万弱出すのにアホかと言う話で、よくこんな提案できたなという感じ。値段をだすパラメータに家電取付費用などはあったが、家具の数とか家をみてまわって色々書いていたものが全く反映されていなかった。トラックが2tか4tかざっくりわかればいいだけだったろうから、全く無意味なことをやったふりをしていたわけ。

この営業マンは来たときに、この会社は引っ越し業界でトップクラスの規模で、他社と違って社員が多くて、自社トラックがどうのと色々良い点をアピールしていたが、その営業規模を支えているのは情弱だったり、他に選択肢がなかったり、営業を断れない気の弱いひとからぼったくることによって支えられているのだなぁとわかった。

口コミサイトでこの会社の高評価が多かったがだいたいサクラなんだろう。そして引越し業者比較サイトもあるんだけどこれも運営が引越し業者で談合しているじゃないかと疑ったり・・・。

この日は、自社の利益を求めるだけの見積もりというか実質的な営業に1時間もとられて、ものすごい時間の無駄をした。引越し業者全体がそうかはわからないが、少なくとも「引っ越しのサ◯◯」はもう一生使うことはないだろう。

 

最近こんなニュースもありましたね。

headlines.yahoo.co.jp

皆さん、よい引っ越しを(さて、どうしようか)。